北海道北見市
北海道北見市
北海道北見市が主催し、2025年3月5日にアイエンターの「KITAMI BASE」を会場として開催された「J-クレジットローカルエコシステム創出シンポジウム in オホーツクバレー」の企画から運営まで、アイエンターが全面的に支援しました。
このシンポジウムは、J-クレジットを活用した新たなビジネスチャンスの創出を目指し、地元企業、行政関係者、市民が一堂に会する場となりました。また、オンライン配信を通じて遠方の参加者にも情報を届けることで、広範な議論の場を実現しました。講演やパネルディスカッションでは、J-クレジットの制度概要やその活用による地域経済への具体的な影響が詳しく解説され、参加者は制度の可能性と地域発展への応用について深い理解を得る機会となりました。
シンポジウムのテーマに「J-クレジット」を選んだ背景には、北見市の先進的な取り組みがありました。J-クレジット制度は、省エネルギー設備の導入や森林管理によるCO2削減・吸収量を国が認証する制度ですが、一般的な認知度はまだ低い状況です。北見市は、この制度の認知度を広げるとともに、地域内外の企業や個人が環境課題に対する意識を共有するきっかけを作りたいと考えました。また、オホーツク地域を起点とした新たなビジネスチャンスを創出する場にしたいという強い想いを抱いていたことから、このテーマを選定しました。
北見市は、自らの豊かな森林資源を活用したJ-クレジット事業の展開を推進し、このシンポジウムを通じて地域の持続可能な発展を後押しするとともに、立地環境を効果的にPRし、地域内外の企業や行政が連携してゼロカーボン社会の実現に向けた具体的な行動を起こす場を目指していました。アイエンターは、この北見市の想いを形にするため、企画立案から運営まで支援し、北見市と共に取り組みました。
アイエンターは、KITAMI BASEの施設提供から、ランディングページやチラシの作成、シンポジウムのプログラム構成、登壇者の調整、広報活動、参加者対応、当日の進行管理までを担当し、シンポジウムの企画立案から運営まで幅広く支援しました。
今回のシンポジウムでは、株式会社ロジカル(以下、ロジカル)代表取締役の西野寛明様にも、登壇者の選定・アテンド、当日のファシリテート、全般的な企画サポートまで、多大なご協力をいただきました。このシンポジウムは、アイエンター、ロジカル、そして北見市が一丸となって取り組んだプロジェクトであり、全員の協力によって実現したものです。
アイエンターは、北見市の抱える背景や想いをもとに、シンポジウムの企画立案からテーマ設定および具体化、シンポジウムのプログラム構成や集客の方法まで提案し、ゼロカーボン社会実現のためのJ-クレジット制度の認知拡大と地域活性化を目指しました。
シンポジウムの告知と集客を目的に、ランディングページとチラシの制作を一貫して担当しました。イベントのテーマや目的が効果的に伝わるデザインを設計し、参加者が必要な情報を直感的に取得できる構成を構築することで、参加者のスムーズな登録を実現しました。
SNSやPR Timesを活用した広報活動を展開し、シンポジウムの認知度向上を図りました。また、北見市やKITAMI BASEとの連携を通じて地域企業や行政関係者へのアプローチを強化したり、チラシの配布や既存ネットワークを活用したメール配信を実施したことで、幅広い層への情報発信を実現しました。これらの取り組みにより、地域内外から多くの参加者を集めることができました。
シンポジウム当日の全体的な進行管理やオンライン配信の準備から運営までを一貫して担当し、現地参加者とオンライン参加者の双方がスムーズにシンポジウムに参加できる環境を整え、トラブルのない円滑な運営を実現しました。
シンポジウム終了後、参加者へのアンケートを実施し、満足度や関心を寄せた点、シンポジウムを通じて得られた気づきなどの意見を収集しました。参加者が特に関心を寄せたテーマや、シンポジウムの効果的な要素を明らかにすることで、地域課題解決に向けた今後の取り組みに活用される予定です。
シンポジウムでは、講演やパネルディスカッションを通じて、J-クレジット制度の活用可能性や地域経済への影響について活発な議論が展開されました。イベントには現地参加14名、オンライン参加19名の計33名が参加し、地域内外から幅広い関心が寄せられました。
特に、ワークショップではオンライン参加者を含む全員が積極的にアイデアを出し合い、「J-クレジットの地産地消」「公共施設を活用したプロジェクト型のJ-クレジット」「ハイテクパークのレジリエンスに着目したGX」「大学生を主体としたゼロカーボン啓発」など、具体的で実現可能性の高い提案が数多く生まれました。
参加者からは「J-クレジット制度についての理解が深まった」「地域の未来に向けた新たな視点を得られた」といった肯定的な声が寄せられ、シンポジウムを開催した意義が改めて感じられました。
また、今回のシンポジウムを通して、北見市からアイエンターのKITAMI BASEのイノベーション拠点としての運営力や、地域の企業や行政、住民を巻き込む協働の力などを評価いただきました。
北見市は、今回のシンポジウムで生まれたアイデアを基に、J-クレジット制度を活用した新たな事業の実現に向けた検討を進めています。また、アイエンターも今回の支援を通じて得た知識を基盤に、今後も北見市と協力し、地域資源を最大限に活用し、持続可能な発展を目指す取り組みを行っていきます。