北見工業大学× 株式会社アイエンター 共同研究
北見工業大学× 株式会社アイエンター 共同研究
カメラ映像からカーリングストーンの位置を検出し、ストーンの軌跡を可視化する技術を国立大学法人北見工業大学、公立はこだて未来大学との共同研究により開発しました。
カーリングは、氷上のチェスとも呼ばれ、常に高度で緻密な戦略が必要なスポーツですが、技術的な分析は選手個々の感覚、経験則に頼る部分がほとんどです。このシステムは、カーリングのチーム戦術のひとつでもあるストーンの挙動予測をデータ化することを目的としており、「ストーンの停止位置」「ストーンの軌跡」を可視化します。
北海道北見市の通年営業カーリング専用施設「アルゴグラフィックス北見カーリングホール」の天井に、12台のモノクロカメラを設置。 カーリングストーンに搭載した赤外線LEDをカメラで検出し、ストーンの位置を計測、氷面下に敷設した赤外線LEDモジュールを用いてキャリブレーションを行い、計測した座標とストーンの軌跡を時系列で可視化します
重さ約20kgのカーリングストーンは個々の特性があり、ストーンによって投げ方や戦略を変える必要がありますが、ストーンの特性を見抜くことは選手の経験則に頼らざるを得ない状況でした。
従来は、限られた時間の中で、同じラインに同じスピードで投げ続け、ストーンの止まった位置をノートに書き記し、その情報をチームに共有後、戦略を立てるという方法を用いていましたが、ストーントラッキングシステム導入後、ストーンの特性だけでなく、選手の特性もデータとして可視化できるようになり、統計学的な分析や効率的な戦略設計が、可能となりました。
ストーントラッキングシステムは、オリンピック出場経験のある国内トップカーラーも活用している技術です。 アイエンターはIT企業として、ストーントラッキングシステム、画像解析システムなど、スポーツ×テクノロジーを融合させた技術の提供により、カーリング選手のパフォーマンス向上に貢献しています。今後も、国内外のトップアスリートをはじめ、その後進となる競技者に対して、技術力向上の支援を続けていきます。
ストーントラッキングシステム技術を利用したプロジェクションマッピング動画